日本禁煙科学会

日本禁煙科学会 受賞・表彰2 / 禁煙教育推進賞


日本禁煙科学会 禁煙教育推進賞

日本禁煙科学会 禁煙教育推進賞規定


【日本禁煙科学会 禁煙教育推進賞について】
 日本禁煙科学会は、2006年の発足当初から子どもたちをタバコの害から守るための教育の普及につとめてきましたが、2021年より日本の禁煙の一層の推進と今後の活動における協働に資することを目的として、禁煙教育の領域において多大な功績をあげた個人または団体を顕彰ことと致しました。なお、なお本賞は副称を「畑中孝之賞」とします。


禁煙教育推進賞受賞者

※日本禁煙科学会 禁煙教育推進賞を受賞された方々です。(受賞者の役職・団体等は受賞時のものです。)


【2024】


【2023】


【2022】


【2021】


日本禁煙科学会 禁煙教育推進賞受賞(畑中孝之賞)受賞に際しまして
和歌山禁煙教育ボランティアの会 代表  西畑昌治

 「和歌山県教育委員会」「和歌山市教育委員会」「タバコ問題を考える会・和歌山」「和歌山禁煙教育ボランティアの会」の4者に第1回禁煙教育推進賞(畑中 孝之賞)が授与されましたことを感謝申し上げます。故・畑中孝之さんも大変お喜びのことと思います。

 和歌山県では、2001年に当時としては画期的な「和歌山県タバコ対策指針」が制定され、2002年には、和歌山県教育委員会が全国で初めて公立学校敷地 内禁煙を決定しました。当時は「教員の精神疾患が増える」などの意見もありましたが、この和歌山県教育委員会の決定が発端となり、現在では全国の公立学校は禁煙となっています。 喫煙防止教育においても、和歌山県教育委員会はPPTはじめさまざまな教育ツールを提供されました。さらに和歌山市教育委員会も、和歌山禁煙教育ボランティ アの会の活動を長年にわたり支え続けるなど、喫煙防止教育に力を注いでおられます。

 「たばこ問題を考える会・和歌山」は1987年(62年)から、タバコの害を広く市民に啓発すべく毎年、世界禁煙デーに合わせて、街頭活動とタバコ問題の 講演会を継続・開催し、2002年の公立学校敷地内禁煙化の決定の際には「たばこ問題を考える会・和歌山」のメンバーを軸に広く有識者が集まり、和歌山県 や和歌山県教育委員会の活動を支える役割を果たしてきました。

 公立学校敷地内禁煙化の動きの中で、子どもたちに喫煙防止教育を提供すべく和歌山市医師会にて喫煙防止授業への参加を募集したところ、6名の医師の応募が あり、2003年には「和歌山禁煙教育ボランティアの会」が結成されました。今では医師・歯科医師・薬剤師など医療者のほか、故畑中孝之氏のように市民も 交え、和歌山市内すべての小学校や那賀地方、海南地方、日高地方、紀南地方においても毎年喫煙防止授業を提供しています。

 行政と地元の団体が一体となって禁煙にとりくむ和歌山の動きは、2002年当時の和歌山県教育委員会委員長の小関氏によって「和歌山モデル」と命名され、 日本の禁煙を導くモデルとなりました。

 この間、日本禁煙科学会の高橋裕子会長には折に触れ励ましのお言葉を頂いてきました。今回、「和歌山モデル」の中軸となった4団体が第一回畑中賞を受賞さ せていただきましたことで、今後ともさらに連携を強め、子どもたちのために一層の活動をおこなってゆく励みといたします。


受賞に当たってのメッセージ
和歌山県教育委員会 教育長  宮ア泉

 この度は、日本禁煙科学会禁煙教育推進賞(畑中孝之賞)の創設に当たり、栄えある受賞の連絡をいただき、ありがとうございます。

 平成13年3月に和歌山県が策定した「和歌山県たばこ対策指針」において、小学校低学年からの禁煙教育や未成年者をたばこから遠ざけるために学校敷地内を禁煙とすることが示されました。

 それを受け、和歌山県教育委員会では、平成14年度から、公立学校において校内敷地内禁煙を行い、児童生徒を含む非喫煙者の受動喫煙による健康被害を防止する取組を進めてまいりました。

 本県のこのような取組を評価していただき、畑中孝之氏が熱心に活動された「和歌山禁煙教育ボランティアの会」や「和歌山タバコ問題研究会」とともに受賞できることは誠に光栄に存じます。

 健康増進法が一部改正され、喫煙による影響をできる限り低減する取組の推進が言われている中で、禁煙教育等を通して、本県の児童生徒が、生涯にわたって健康に過ごせるよう、今後とも関係機関等と連携を図り健康教育を充実していく所存です。