【JASCS通信】にて配信された【第2回総会アナウンス】を公開します。
教育講演1
12月1日(日) 18:00〜19:00 奈良県新公会堂 1階 会議室(4)
「禁煙科学のEBM」 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山 健夫
近年、医療のさまざまな領域で「根拠に基づく医療(Evidence-based medicine EBM)」が大きな潮流となっている。EBMは、「個々の患者のケアに関する意思決定過程に、現在得られる最良の根拠 (current best evidence)を良心的(conscientious)、明示的(explicit)、かつ思慮深く(judicious)用いること」とされている。「現在得られる最良の根拠」とは、人間集団を対象として、適切な疫学的手法(観察研究・介入研究)を用いた研究によって得られる。本講演では昨年の入門講義に続き、EBMの視点も交えて、禁煙科学の推進に必要な疫学の重要な考え方を紹介したい。