日本禁煙科学会の設立にあたり、特別顧問に就任して頂いている日野原重明先生(聖路加国際病院 理事長・名誉院長)、和田 昭允先生(東京大名誉教授)、舘糾(たちすぐる)先生(カネカ元相談役)よりはげましのお言葉を頂きました。
日本禁煙科学会特別顧問 日野原 重明
(聖路加国際病院 理事長・名誉院長)
私は以前から、禁煙の重要性を訴え続けてきました。タバコの有害性は健康面にとどまりません。人生をいかに生きるかを考える上でも、タバコを吸ってはなりません。 受動喫煙による周囲の人たちへの影響 も軽視できません。
タバコのない社会の実現や禁煙の推進をなしとげてゆくためには、科学的アプローチが必須です。そのために日本禁煙科学会が、医学の領域のみならず他の多くの分野の賛同を得て設立されました。
このことはまことに時宜を得たものであり、私はあらゆる努力で、日本禁煙科学会を応援したいと思います。
平成18年7月29日 日野原 重明
日本禁煙科学会特別顧問 和田 昭允
(東京大名誉教授)
日本禁煙科学会設立の理念を賞賛し、その活躍を全面的に応援します。
禁煙という行為は、単に喫煙が生体に与える害を防ぐというに止まりません。
それはより積極的に“健康の維持・増進”という強い意志の表現にほかなりません。
そこには克己心の涵養、目的達成の満足感、周辺の人達への配慮、等々の精神的な価値が生まれます。
さらに、次世代を担う若者達の精神と健康の健全化に思いをいたすなら、それは人類の将来への計り知れない貢献でもあります。
平成18年9月19日 和田 昭允
日本禁煙科学会特別顧問 舘 糾
(カネカ元相談役・日本化学会 元会長)
私は現在の世界の流れが、凡ての分野に於て、あまりに効率を重視しすぎるため、ベースの欠如が大きいと思っています。
ベースとは科学的に研究をしっかりとやることです。これが無いと画期的な展開はありません。「煙草の無い社会を」実現するためには必須です。煙草が人間の健康な生活にとり諸悪の根源であることが判りながら、科学的研究が不足しているため説得力がありません。
私はこの科学会には各種の分野の科学者が協力すると共に、その成果を実施し世の中に広める人々の参加が非常に大切だと思います。
是非、日本禁煙科学会が皆様の努力により、日本が世界で始めての「煙草のない国」になる様、私も大いに応援します。
平成18年9月21日 舘 糾